プロフィール

栃木県在住で主婦です。

50歳を目前にした春に両親の介護がスタートしました。

まず父が、旅行中に転倒し救急車で搬送され、検査で脳挫傷を起こしていることが判明、入院中には心房細動が見つかり、心臓にペースメーカーを挿入しました。

退院後は在宅で母の介護のもと療養することになりました。

経過良好にて徐々に日常生活に支障がないまでに改善し、そろそろ大好きな家庭菜園を始めようかと思っていた矢先に、右足に大怪我を負って入院して手術を行いました。それ以来、歩行時には杖が必要になってしまい、そのタイミングで、介護認定を受けて介護サービスを利用するようになりました。

その3年後に母が脳梗塞で倒れ、父の世話が出来なくなったどころか、自立も難しくなり、日常生活を送るのが困難となったため、私が両親のもとに通い二人の介護をすることになりました。

母はその後、脳梗塞を再発させて、認知症の症状が悪化し、半身麻痺の状態になりましたが、いたって元気に過ごしています。

父は、そんな母の様子に、自分の出来ることはやらねばならない!妻の世話も自分がやらなければならない!と思うようで、以前より積極的に動こうとする意志が見られます。おかげで頭の動きは冴えてきたように感じられます。

幸い母は脳血管性認知症の特徴であるまだら認知症なので、脳の機能には、出来ることと出来ないことがはっきりしており、記憶は曖昧ですが覚えていることもあり、物事の理解にも問題となるような支障はなく、かえって父よりクリアな時もあります(笑)。

そんな母は、自分の置かれている状況に全く困っていないようで、いつも穏やかな表情で過ごしています。私が「何か困ってない?」と訪ねても「何にも困ってないよ~」とニコニコしながら答えるので、一気に脱力感に襲われますが、この困りごとがないことが本人の機能回復の邪魔になってない?と思いつつも、「まあ穏やかで過ごせるのが一番、まあいいか!」と開き直り、「それは良かった」とニコニコで返します。

私の介護生活で何か困っていないかと言えば、収入の面では困っています。介護が始まったのをきっかけに短時間の仕事に変え、母が常時見守りが必要になってからは、在宅ワークに切り替えましたので、収入が減ってしまいました(笑)

ところが、在宅介護が始まってしばらくすると、生活のリズムが出来て、時間に追われる感がなくなっていくと、心にも余裕が生まれてきたのです。

最初の頃は、慣れない介護で「私って引きこもり状態???」と憐れんだこともありますが、今ではこの引きこもり状態がすっかりお気に入りとなっております。

なぜか?

常時見守りと言っても1日中母に付きっきりではないので、例えば母がテレビを見ているいる間とか、父と全く噛み合わない会話をしている時など、そして両親がデイサービスに行っている間は、時間を好きなように使えるのです。

ネットし放題!!!

本読み放題!!!

趣味やり放題!!!

在宅ワークに切り替えたことで、仕事する時間もダラダラする時間も好きなことに没頭する時間も、ぜ~んぶ自分の思いのままに使えるのです。

全く問題ないのか?と問われると、問題がないわけではないのですが、その問題が気にならなくなってきたのです。

介護生活のコツさえ掴んでしまえば、自分のペースで生活が出来ることの快適さに今は目覚めてしまい、こんな生活を導いてくれた両親に感謝です。

同じく介護生活をしている多くの人達と、この快適な生活が共有できたらと考えています。

発信力はまだまだ未熟ですが、我が家の日々の暮らしの中から、気が付いたこと、勉強になったこと、ためになったこと、笑えたことなどを皆さんにお伝えすることで、介護の負担が軽減されつつ、気持ちがらく~になるような、そんな情報が発信できたらという想いでおります。